作る世界=華美な世界ではない。

祝!自分のWEBサイト開設。

1本目の記事ではWEBサイトを作ってみての気づきを発信します。
その前になぜ、WEBサイトを作ろうと思ったのか簡単に振り返ってみます。

1・興味本位

もともと文章を書くのが好きでした。noteでは映画の評論だとか、Facebookでは自分の日常とか、何かと発信活動というものはしていました。詳しくは後述しますが、いつの間にか既存のプラットフォームで発信していくことに閉塞感や飽きが生じてきたことから「自分でWEBサイト作ってみたほうがいいのでは?」という考えに至り、サイトを作りました。
その考えと同時に「WordPressってどんなものなんだろうとか、そもそもWEB制作とはどういったことなのか、宇宙空間のように広がっているインターネット世界に自分の空間を構築したらどうなるんだろう・・・」という好奇心を抱いたことが制作における大きな原動力になりました。


2・オリジナルや経験が欲しかった

前項で「既存のプラットフォームで発信していくことに閉塞感や飽きが生じてきた」と書きました。
この感覚を強く抱いたのがTwitterです。スマホさえあれば誰もが発信者になれる時代。「ネット論壇」なる言葉がある通り、SNS社会は情報発信の場ではなくいつの間にか議論の場、社会や特定の個人への感情を発散する場に変容していることに違和感を覚えました。
この違和感こそ、制作の最初のきっかけです。単純に好きなことを発信するユーザー、承認欲求を求めていいねやコメントを渇望するユーザー、炎上を逆手にPVを獲得しようとするユーザーなど、100人いれば100通りの発信のあり方があります。でもそれは、プラットフォーム上で一色担に同化されているのです。
書き込みの内容を問わず、誰かのタイムラインを構成する1コマとなっているのです。内容にこそオリジナリティはあっても、形式にオリジナリティはないなと思いました。

日常生活の中で時間を割いて情報発信をするなら、形からオリジナリティを追求してもいいんじゃないか。SNSじゃなくてインターネット社会の片隅で小さく発信活動をするのもまた楽しいんじゃないか。WEBサイトを作った経験が何かにつながるんじゃないか。そのような欲求や希望的観測から制作を行いました。
そこでの発見や、得た気づきは

作る世界は、華美な世界ではない

ということです。

作り手の世界と聞いて、あなたはどんな世界を想像するでしょうか。

デザイナーやフォトグラファーなどクリエイティブな世界を想像するでしょうか。
それともクラフトなどの職人世界を想像するでしょうか。

人それぞれだと思いますが、どの世界にも共通していえることは「作り手の世界は表舞台から可視化されずらい裏側世界である。」ということです。

表舞台で可視化されているものは、基本的に完成したモノ。場合によっては作り手が制作に対する思いや作業過程を発信しているケースもあります。
けれど、製作者の悩みや思考、こだわりといった非言語的世界は可視化されづらい、裏側の世界にあると思っています。

この裏側の世界に、「真の作る世界」が存在するのだとWEBサイトの制作を通じて改めて気付くことができました。

「真の世界」とは、魔法を唱えるように新しいモノを生み出していく華美な世界ではありません。
苦悩や葛藤に対峙し続けながらも制作を続けていく、作り手の内面世界と言えるでしょう。

そこに自分自身が改めて立ったことによって、それまで意識しないようなところに目が行くようになりました。

その一例として、電車の広告をあげてみます。

最近、最も目にとまったキャッチコピー。

サイトを作るならカッコよくキャッチコピーは考えてみたい!と思いました。でも、そもそもキャッチコピーってどんな存在意義であるのがいいのか、どんな前例があるのか、どんな言葉が世の中に存在するのか。そんな当たり前なことは作るまでほとんど考えたことがありませんでした。Googleで調べれば一連の情報は簡単に手に入ります。でも、事例を探す上で有効だったのが「電車の広告」でした。
電車の広告を見る=移動時間にアイディアを考えるという1粒で2度美味しい状態を常に維持できただけではなく、言葉の比較研究なんかもやってみたら、これまた面白い発見がありました。

また、WEBサイトをみるにしてもその作りがどうなっているのか・・・という些細なことにも目が行くようになりました。このボタンはなぜここにあるのか、なぜ3カラムではなく4カラムなの?という本当に小さな疑問です。

今まで長い時間を「消費者」として生きてきた私でしたが、「生産者」に回ることで見えた新しい世界がありました。
その世界が見えたのも、意識があったからだと思っています。

つまり、WEBサイトの制作は改めて作り手の意識を芽生えさせた絶好の機会となり、新たな発見気づきが生まれたのです。

気づきや発見にフォーカスして話をすると

「そんなこと、言われなくても当然でしょ」

という反論もあるかもしれません。
けれど、「当たり前に気付くこと」によって新たな学びを得ることもありす。

私の発見や気付きは誰かの「当たり前」であることは承知しています。でも、それが私にとって良い気付きや発見であれば積極的に発信していこうと思っています。

なぜなら、ここは私が作った自由で小さなインターネット世界だから。